バイクの実践ライディングは教習所では教えてくれない
みなさんも、1度と言わず何度も危ないと思った経験はあると思います。
「怖い」と気づける人はきっと良いライディングができるようになります。
世界で活躍したライダーの根本健さんが「オートバイ乗りは、”怖がり”ほどうまくなる。」
という書籍を出版されていますが人間怖さを感じないほうが怖いのです。
まず、この動画をご視聴されることをおすすめします。
バイクというのは理論だけでは上手く乗れないものです。
個人の感覚や身体的なポイントになると文字で説明するのは難しい点があるのですが、
最低限「怖い」と思わないような乗り方のコツを覚えてておけば事故は防げると思います。
この動画はYouTubeでとても実用的な考え方を紹介している、
「バイク&ライディング」チャンネルさんの動画で、
一本の動画を見るだけでライディングの要素がすべて含まれてます。
この動画で「合点承知の助!」となればこれ以上学ぶことは無いのですが、
私の事故経験談から「なぜバイク&ライディングチャンネルさんの言っていることが、
合理的であるかということをちょっとご紹介したい」と思ってます。
実際の事故から学ぶカーブでの二輪車事故とライディング
私はロードバイク(自転車)で一度峠道で救急搬送される事故を起こしています。
単独事故でしたが、下り道の右カーブを曲がりきれず外側に膨らみ転倒しました。
みなさんには決して同じ過ちを起こしてほしくないという願いから、
事故原因と恐怖心の克服による余裕をもったライディングを意識してほしいと思ってます。

私のケースで事故原因は、スピード超過と注意力低下でした。
前日ツーリング準備で深夜3時頃まで起きていたため、
当日の昼間には峠を登りきったという安堵感と疲労で注意力が低下していました。
これは、明らかに適切な状況で運転をしていなかった事故原因の一つです。(ポイント1)
動力のパワー等を除いて二輪車の特性としては自転車もバイクもほとんど同じです。
この状況ではバイクで言えば、下り坂でクラッチを切った状態で、
峠道を降りていくような乗り方をしていました。
自転車ではこがずに坂道を降りることはよくあると思いますが、
これは曲がれない原因の一つになりえます。(ポイント2)
まずは、怖いと感じない程度にブレーキを使って減速してください。
スピード超過というのは、確かに「曲がれなかった」という事実から言えば、
スピード超過により曲がれなかったわけですが、原因の本質のようで本質ではありません。
「より速い速度で同じカーブを無事に通過している人はいる」からです。
多くは恐怖心からスピードに対応した体重移動ができなかったことが本当の原因です。
もちろん、物理限界を超えるスピードでカーブに突入したら曲がりきれませんが、
多くのケースで「自分は怖い」と感じるスピードが出ていたことが原因なのです。
ビビりすぎ、緊張し過ぎもカーブを曲がりきれなくなる事故の原因
「怖い」と思う状態でバイクに乗るとどうなるでしょうか。
体は恐怖を感じると筋肉を緊張させます。
また、脳の部位が自律神経を興奮させ、ホルモンを分泌させ、その結果、
心臓はドキドキ、血圧は上がり、血管は収縮します。
よくある「肩こり」というのは筋肉に力が入りすぎて、血管を押しつぶしてしまうことで、
血流が悪くなり、十分な酸素や栄養が供給されず、ますます筋肉が痛む状態です。
つまり、「恐怖心」と「力の入れすぎ」がバイクをより操作しづらくさせます。
「力の入れすぎ」と言っても自分では力を入れていると思ってないはずです。
正しいライディングフォームや操作しやすいように自分の体を動かす意識が大切です。
先程の動画で説明されていたとおり、ステアリング(ハンドル)で体を支えると、
バイクは絶対に曲がらなくなります。
「腕が伸び切った状態ではそれ以上押すことができない」とか、
「目線がカーブに向いてしまい、体がこわばり、体重移動が不足している」、
ということになります。
結果として、ハンドルの切れ角も少なく、体重移動ができてないために、
バイクはカーブに突っ込んでいきます。
逆に「ステアリングには手を添えるだけ」「カーブの出口を見るだけ」と思うと、
体が自由に動き安全にバイクが進んでいくことが実感できます。
バイクは曲がるときにある程度倒さなければ曲がることができないのです。
それを、恐怖心で押さえつけてしまうと曲がれるコーナーが曲がれなくなります。
もちろん、路面の状況によっては倒しすぎると、
倒れるなどの危険が起こりえますが、普通の道であれば他の車やバイクが走ってますから、
そのレベルまでは普通に曲がれるはずなのです。
路面は注意しつつも注意しすぎることなく怖くないスピードまで減速してから、
顔の向きは必ず進みたい方向、頭の位置は必ず中心より曲がりたい方向側にずらします。
疲れているときや睡眠不足のときはバイクに乗らないことも大切
運転することに学歴は必要ありませんが、運転するためには様々な情報を取捨選択し、
五感をすべて駆使する知的作業と言えます。
高速バスやタクシードライバーが休憩していたり、睡眠していることがあります。
これは決してサボっているわけではなく、
研究で定期的な休息を取らなければ事故を起こすことが知られているからです。
居眠り運転事故と発生時間に関する調査によると、その件数のピークは 6 時~8 時、
14 時~18 時に存在するという調査結果があります。
SA・PA,沿道の緑化とドライバーの疲労緩和について
jstage.jst.go.jp/article/jjsrt/44/2/44_306/_pdf
疲労が溜まっている、睡眠不足の状態で運転をするとどうなるでしょうか。
マイクロスリープという、覚醒しているとも眠っているとも付かない状態になります。
それが、連続走行による疲労によって強化されると注意力や判断力は低下します。
運転技術の前に自分の体調が大事なのは、どんなプロドライバーも疲労状態では、
そのスキルを活かせないほどに体の機能が低下するからです。
体のトレーニングと体幹の意識ができるともっとライディングがうまくなる
よく、バイクのライディング本に「セルフステア」という言葉が出てきますが、
これは「体の重心移動で曲がるよ」という当たり前の話です。
普通の人はバイクを乗るのに筋肉は必要ないと考えるでしょうが、
安全にきれいなフォームで乗るには正しい位置で体をキープできる癖つけが必要です。
自転車に乗れる人は左右にバランスを取りながらペダルを漕ぐと思います。
バイクでは「漕ぐ」という動作が無いですが動力を維持することで、
バランスが取れるようになっているので、低速ではバランスが取りにくいのです。
自転車も下り坂ではスピードが乗っているのである程度バランスを雑にとっても、
倒れるということは殆どないことはほとんどの人が経験的にわかってます。
バイクの場合、機械の力で自分の力以上のスピードが出ます。
スピードが出ると怖いのは転んだときのこと等、色々と心配事が増えるからです。
すると筋肉に力が入って、力が入った状態では自由に動かすことが難しくなります。
ですから、ライダーとしては恐怖心を克服するため、安全に体を動かすための、
良いライディングフォームを維持できる体幹をつけることがとても重要になります。
ステアリング(ハンドル)に体重を預けた状態でバイクに乗るというのは、
体の重さを腕で支えているということになります。
これは逆に言えば、腹筋や背筋、太ももや足首で体を支えていないということです。
腕に力が入るとハンドルは動かくなるのでカーブで曲がらなくなります。
しかし、体の重さを腹筋や背筋、太ももや足首でしっかりサポートしながら乗れれば、
手はあくまでハンドルを少し動かすために添えておくだけの余裕ができます。
また、体重を腕に預けていると下を向いてしまいますが、
目線は上に向き、カーブの先を見る余裕ができます。
これが結果的にバイクをカーブで曲がりやすくすることに確実につながるのです。
バイクでカーブで曲がるときのコツまとめ
YouTubeを見るといろいろな方がバイクライディングのコツを紹介しています。
どの情報もとても参考になるものが多いのですが、
前提として最も重要なことは「良い体のコンディションを意識して乗ること」です。
セルフステアや危険回避、怖さを感じないライディングというのは、
技術でカバーできるところもありますが、それを実現する体の状態が大切です。
- 自分が疲れてない状態超大事
- ライディングポジションはすごく大事(体がリラックスしてるか)
- カーブで進みたい方向を見ることはすごく大事
- 怖いと思ったらスピードを落とすことはすごく大事
それ以外については「より早くコーナーを曲がる方法」としては大切ですが、
安全に恐怖心を消す方法としては不要かと思っています。
なれてきたら頭の位置や肩の向きをしっかり曲がる方向に向けるなど、
全身をつかいながら、体全体で曲がる状態を意識することもやってみると良いですね。
「バイク&ライディング」チャンネルさんの後編はこちらです。
少し難しい内容ですのでまずは前編を使いこなせるレベルまで乗り込みましょう。
リーンアウトやリーンインという乗り方は結果的にそうなっているだけで、
無理にお尻の位置をずらしたりするのではなく、体の体幹を使ってしっかりと、
リラックスして乗れる状態を体に覚え込ませて、決して腕に頼らない意識を付けましょう。